主 産 地 | 西アフリカ海岸の極めて限られた地区に出現する。凹地または湿地を好むものと思われる。主たる産地はガブン、カメルーン。さらにコンゴのブラザビル地区により出る。 | |
別 名 | ゼブラノ、ザンガナ | |
外 観 | 柾目木取りの材面では、心材は薄黄金色の地に、暗褐色からほとんど黒色に近い規則正しい平行な細い線がシマウマ状の模様を形作っている。板目は木取りやロータリーカットの材面では、これは荒々しい筋状の模様になる。木理は交錯または波状で肌目は粗だが、光沢のある表面をしている。 |
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主要特性 | 木理が交互に硬軟となっていることから、乾燥は難しく、ねじれを生じる傾向が強い。しかし乾燥後は寸度は安定している。重硬で緻密な木材で、剛性も非常に高い。蒸し曲げには適さない。手道具でも機械でも加工は容易であるが、木理が原因で表面を平滑に仕上げるのはかなり困難。接着剤の使用には注意が必要。透明の目止め材を用い、艶出し材で仕上げるならば、美しい表面仕上げを得ることができる。耐久性は劣り、保存薬剤による処理も難しい。しかし辺材は透水性があり、保存薬剤を吸収する。 |
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用 途 | 一般にスライスカットして化粧単板の形で供給される。多くは木理の硬軟によるゆがみをさけるために柾目木取りされる。キャビネットや家具の製作において、クロスバンディング(下の木理に対して90度の角度で張り付ける)の形で象嵌細工に用いられる。化粧単板の保管に際しては、ねじれさけるため、重石を置く事を推奨する。無垢材はろくろ細工に用いられ、ブラシの柄、工芸小物、道具の柄などに加工される。また彫刻や木彫にも用いられる。 |
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備 考 |
総 称 名 | ゼブラノ | |
学 名 | Microberlinia brazzavillensis | |
産 地 | コンゴ | |
科 目 | マメ科 | |
比 重 | 気乾比重 0.70〜 | 広葉樹 |