ワイルドオリーブ(WILDOLIVE)
主 産 地  地中海沿岸地帯に、主に果実とオリーブオイルを採取するために植えられている。木材はケニヤ、タンザニア、ウガンダからの供給である。
別   名  
外   観
 辺材は淡乳白黄色で模様がないが、心材は淡褐色の地に中褐色から暗褐色、さらには黒色の非常に魅力的な変幻自在の模様を有している。木理は通直からかすかに交錯で、肌目は非常に精で均一である。

主要特性
 時間をかけてゆっくりと天然乾燥させる必要がある。特に厚い木材の場合、あまり早く乾燥させすぎると、心割れや亀甲割れを生じるおそれがある。人工乾燥では順調に乾燥させることができる。乾燥後もかなり狂いを生じる。辺材は短い半径で曲げることが可能であるが、樹脂の浸出のため蒸し曲げに対する適性は中庸と分類されている。交錯にた木理が機械に影響するため、加工はかなり困難である。切削抵抗性も高く、刃先は鈍磨させつ性質も中庸である。釘打には下穴が必要。接着性は良く、表面仕上げも良好である。
 心材は平均的な耐久性があるが、保存薬剤の処理は難しい。心材は透水性があり保存薬剤を吸収する。

用   途
 非常に魅力的な木材は、耐摩耗性にも優れていることから、公共建築物の装飾性の高い床材として最適である。また、家具、キャビネット、羽目板などに広く使われ、ろくろ細工にも適しており、道具の柄や工芸小物、木鉢などに加工される。彫刻や木彫にもよく用いられ、スライスカットされて化粧単板にもされる。

備   考
 
 
総 称 名  イーストアフリカンオリーブ
学   名  Olea hochstetteri
産   地  アフリカ
科   目  モクセイ科
比   重  気乾比重 0.88  広葉樹
参考資料:世界木材図鑑(産調出版)
       木材活用ハンドブック(産調出版)
       熱帯の有用樹種(大日本山林会)