主 産 地 | 主にコンゴ民主共和国(ザイール)、カメルーン、ガボンに生育する。近縁の樹種パンガパンガは、モザンビークに生育する。 | |
別 名 | Palissander du Congo、dikela、mibotu、bokonge、awong、nson-so | |
外 観 | 辺材と心材の色の区別は明らかで、辺材は白っぽい色をしている。心材は暗褐色で、目の細かい黒い脈模様が入り、薄色と暗色の柔組織の白っぽい帯が密な間隔で交互にあらわれ、非常に装飾的な杢を作り出している。木理は通直で、肌目は不規則で粗である。 |
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主要特性 | 乾燥は非常に遅く、表面割れを避けるため慎重に行う必要がある。しかし、一般に劣化は最小限にとどまる。寸度安定性は高い。曲げ強さ、耐衝撃荷重性は高く、また耐衝撃性は特筆すべきものがあり、剛性は中庸である。蒸し曲げに対する適性は低いが、耐磨耗性は高い。耐久性は高く、手道具でも機械でも加工は容易であるが、刃先は鋭く研磨しておくことが肝要。釘打には下穴をあける必要がある。材中の樹脂細胞が、接着材や艶出し材の効果を阻害することがあるが、目止め材を用いると非常に美しい表面仕上げが得られる。耐久性に優れ、保存薬剤による処理は難しい。 |
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用 途 | 公共建築物など歩行頻度の高い床の床材として最適である。木材の色が暗茶褐色のため、黒い色の床に仕上がるが、それはホテル、ショールーム、役員室などの特別な床では決して欠点にならない。あらゆる種類の内外装建具、一般建築に用いられている。またろくろ細工にも非常に適しており、木彫にも適している。美観に優れたものはスライスカットされて化粧単板にされ、キャビネットや羽目板に用いられる。 |
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備 考 |
総 称 名 | ウエンジ | |
学 名 | Millettia laurentii | |
産 地 | コンゴ民主共和国(ザイール)、タンザニア | |
科 目 | マメ科 | |
比 重 | 気乾比重 0.80〜0.95 | 広葉樹 |