スパニッシュシダー(SPANISH CEDAR)
主 産 地  メキシコから西インド諸島、さらにチリを除くラテンアメリカに分布
別   名  メキシカン・シダー、ウエスト・インディアン・シダー、セントラス・アメリカン・シダー、シガーボックス・シダー
外   観
 辺材は黄白色ないし、淡褐色、幅は狭い。心材は赤味がかった褐色、辺材との区別ははっきりしており、独特の爽快な香りと味がある。

主要特性
 木理は一般に通直、肌目はやや精、材質の密なものはマホガニー材の如き金色の光沢がある。軽くて、柔らかく、耐久性があり、菌や虫、フナクイムシへの抵抗性がある。すべての機械器具で鋸挽き、加工容易、鉋削、型どり、釘打ち、研削、接着、塗装など良好。

用   途
 伝統的には、葉巻の箱に使われているが、現在では、他の材料に替えられている。そのような時に、この木材を箱になかへ香料として入れることもある。建築、キャビネット、彫刻、化粧単板などが知られている。マホガニーとともにラテンアメリカの古典的な木材と言われている。

備   考
 この名前で呼ばれる木材は、この種を含め7種あるといわれている。スパニッシュシダーという名前がついていても、スペイン産の杉ではないし、もちろん針葉樹ではなく、広葉樹である。生材の時に、シーダーのような匂いがあるために、このように呼ばれている。スパニッシュは、かつて産地がスペインの植民地であったためにつけられたものである。この木材は葉巻を入れる箱として用いられ、その中身の葉巻にちなんで、シガーボックスシダーという名前もついている。
 
総 称 名  セドロ
学   名  Cedrela odorata
産   地  メキシコ
科   目  センダン科
比   重  気乾比重 0.48〜0.50  広葉樹
参考資料:世界木材図鑑(産調出版)
       木材活用ハンドブック(産調出版)
       熱帯の有用樹種(大日本山林会)