本紫檀(HONSITAN)
主 産 地  タイからカンボジア、ベトナムなどのインドシナなど、熱帯アジアの大陸にのみ分布している。
別   名  
外   観
 心材の色は赤褐色、濃褐色、黒色、一般的にはこれらが縞になって美しい模様を作ることが多い。生材の時は明るい色を示しているが、大気中に長くさらされていると暗色になってくる。辺材は淡黄白色である。
主要特性
 材は重く硬く、肌目はやや粗である。木理は交錯する。加工後の仕上り面は滑らかで光沢がある。

用   途
 材面が美しいことから、いわゆる唐木細工に使われ、高価である。高級指物などに古くから使われている。高級家具、キャビネット、内装用、器具の柄などに使われる。

備   考
 日本において古来、シタン(紫檀)と呼ばれて唐木の一種として珍重されているものは Dalbergia属とPterocarpus属にまたがっており、本紫檀、紅木(紅木紫檀)、手違紫檀(チンチャン)などと呼ばれている。
 また昔から材商間で区別している紫檀の分け方には次の3種がある。
      新渡……材は朱赤色で紫色少なし
      中渡……材は羊かん色で黒に赤味を帯びている
      古渡……材は紫赤色で古い材はやや朱黒色そ呈して紫のしまがある

 
総 称 名  本紫檀
学   名  Dallbergia cochinchnensis
産   地  ベトナム、ラオス
科   目  マメ科
比   重  気乾比重 1.10  広葉樹
参考資料:世界木材図鑑(産調出版)
       木材活用ハンドブック(産調出版)
       熱帯の有用樹種(大日本山林会)